エジプト旅行で、これから絶対に外せない観光スポットのひとつが**大エジプト博物館(Grand Egyptian Museum/GEM)**です。
ギザの三大ピラミッドからほど近い場所に建設された大エジプト博物館は、古代エジプト文明を中心に紹介する世界最大規模の博物館。
2025年11月1日に公式開館し、これまで別々の場所で保管・展示されてきた数多くの貴重な遺物が、最新の保存・展示環境のもとで見られるようになりました。
最大の目玉は、やはりツタンカーメン王の墓から発見された副葬品のコレクションです。
黄金のマスクだけではありません。
王の棺、厨子、戦車、家具、武器、装飾品など、ツタンカーメンの墓から発見された膨大な遺物を、ひとつの博物館で体系的に見ることができます。
さらに、大エジプト博物館にはラムセス2世の巨像や大階段、王や神々の彫像、古代エジプトの生活を伝えるさまざまな遺物なども展示されています。
この記事では、大エジプト博物館を初めて訪れる方に向けて、
- 大エジプト博物館はなぜすごいのか
- 絶対に見ておきたい10の見どころ
- ツタンカーメン・ギャラリーの見方
- メイン・ギャラリーの見方
- 日本と大エジプト博物館の関係
- 何時間あれば足りるのか
- おすすめの館内ルート
- ピラミッドが見える場所
まで詳しく紹介します。
大エジプト博物館とは?
大エジプト博物館は、エジプト・ギザにある古代エジプト文明を専門とする巨大博物館です。
英語ではGrand Egyptian Museum、略してGEMと呼ばれます。
場所はギザのピラミッド地区の近く。
エジプト考古学博物館があるカイロ中心部とは異なり、ギザのピラミッド観光と組み合わせやすい場所にあります。
大エジプト博物館は、単一の文明を扱う博物館として世界最大規模とされ、古代エジプトの先史時代からギリシャ・ローマ時代まで、長い歴史を紹介しています。
館内には10万点を超える規模の収蔵品があり、その中から多数の遺物が展示されています。
そして、この博物館を世界的に有名にしている最大の理由が、
ツタンカーメン王の墓から発見されたコレクションをまとめて見ることができること
です。
ツタンカーメン王の墓は、1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターによって発見されました。
墓からは黄金のマスクをはじめ、棺、厨子、戦車、家具、衣服、武器、装飾品など、王の死後の世界のために用意された膨大な副葬品が発見されました。
これまで、それらの遺物は複数の場所に分けて保管・展示されていました。
大エジプト博物館では、それらを「ツタンカーメン」というひとつの物語として見ることができます。

建物を目の前に、入場する前からもうワクワク!
まず驚いたのは、そのスケール。
大エジプト博物館、これは期待が膨らむ。
なぜ大エジプト博物館はすごいの?
大エジプト博物館がすごいのは、単に「大きな博物館だから」ではありません。
大きく分けると、次の5つがポイントです。
1.古代エジプト文明を一つの博物館で体系的に見られる
大エジプト博物館の展示は、単なる「有名な遺物のコレクション」ではありません。
古代エジプト文明の長い歴史を、時代やテーマに沿ってたどることができます。
先史時代から古代エジプト王朝時代、そしてギリシャ・ローマ時代まで。
「この王は何をしたのか」
「なぜこのような像が作られたのか」
「古代エジプト人は死後の世界をどう考えていたのか」
といったことを、遺物を見ながら理解できる構成になっています。
2.ツタンカーメンの墓のコレクションが圧倒的
大エジプト博物館最大の目玉がツタンカーメン・ギャラリーです。
公式サイトでは、ツタンカーメン王の墓から出土した5,000点を超える遺物を紹介しています。
黄金のマスクだけを見て終わる場所ではありません。
「発見」
「王としてのアイデンティティ」
「日常生活」
「葬送」
「死後の世界」
という流れで見ていくことで、ツタンカーメンという少年王の人生と死後の世界を立体的に感じられます。
3.巨大なラムセス2世像がお出迎え
グランド・ホールでは、巨大なラムセス2世の像が来館者を迎えます。
巨大な像を間近で見上げると、その大きさだけで古代エジプトの王権の力を感じます。
大エジプト博物館の「最初の見どころ」として、ぜひ時間を取って見ておきたい場所です。

4.建物そのものが見どころ
大エジプト博物館は、古代遺物だけを見るための場所ではありません。
巨大なガラスと石材を使った現代建築と、古代エジプトの遺物が組み合わされた空間そのものが魅力です。
特に大階段は、巨大な彫像や石碑などを眺めながら上っていくため、古代エジプトの世界に入っていくような感覚があります。
5.日本が深く関わっている
大エジプト博物館を語るうえで、日本との関係も見逃せません。
日本は建設への円借款だけでなく、保存修復、博物館運営、展示など幅広い分野で協力してきました。
つまり大エジプト博物館は、エジプトと日本の長年の協力によって作られた博物館でもあります。

日本から遠いエジプトの地で、日本語の表記を発見!
それだけで、かなり嬉しい。
大エジプト博物館の見どころ10選
大エジプト博物館は非常に広く、展示品も膨大です。
初めて行くなら、まず以下の10か所を押さえておくと効率よく楽しめます。

1.ツタンカーメン・ギャラリー
最大の目玉です。
ツタンカーメン王の墓から発見された膨大な副葬品を見ることができます。
黄金のマスクだけでなく、棺、厨子、戦車、家具、武器、装飾品などにも注目してください。

首飾りなどの装飾品の細かさには、本当に驚かされる!
いろんな色の小さなビーズがびっしり使われていたり、ほんの小さなスペースにヒエログリフが刻まれていたり。
「これ、どうやって作ったの?」と思わずにはいられない。
3300年前にこの細工! もの凄い職人技。

2.ラムセス2世の巨像
大エジプト博物館の象徴的存在。
巨大なラムセス2世像がグランド・ホールで来館者を迎えます。

どーん! と現れるラムセス2世像。
エジプトっぽい。

3.大階段(Grand Stairs)
古代エジプトの巨大な彫像、石碑、柱、棺などが並ぶ大階段。
階段を上りながら遺物を見ることで、古代エジプトの王たちの歴史を感じることができます。
公式情報では、大階段には59点の遺物が展示されています。

古代の遺跡が、まるでインテリアやディスプレイ雑貨のように置かれてる!!
圧倒的な数の遺物を誇ればこその技。

4.吊り下げられたオベリスク
大エジプト博物館の正面入口で来館者を迎える、ラムセス2世の巨大なオベリスクです。
通常のオベリスクとは異なり、高く持ち上げて展示されているため、下からオベリスクの底面を見ることができます。底面には、ラムセス2世の王名(カルトゥーシュ)が刻まれています。
古代エジプトの貴重な遺物を、現代の博物館建築と展示技術によって見せる、大エジプト博物館を象徴する展示のひとつです。

底面を見る展示にやられた!!
そう来たか!

5.メイン・ギャラリー
古代エジプトの歴史を体系的に見るなら、メイン・ギャラリーは外せません。
12の展示ホールを通して、先史時代からギリシャ・ローマ時代までの文明をたどります。

これは何?!って思うような、不思議なものがいっぱい!
興味が尽きない。

6.黄金のマスク
世界で最も有名な古代エジプトの遺物のひとつです。
実物を見ると、写真では分かりにくい金の輝きや細かな装飾を見ることができます。
ただし、黄金のマスクだけを目的にすると、ツタンカーメン・ギャラリーの魅力を大きく見落としてしまいます。

これを見なきゃ始まらない。
眩いばかりの金ぴかにどうしても、「これいくら?」と銭勘定してしまう。

7.ツタンカーメンの黄金の玉座
王と王妃アンケセナーメンが描かれた有名な玉座です。
金だけでなく、色鮮やかな素材を使った装飾も見どころ。
ツタンカーメン王の人物像を知るうえでも興味深い遺物です。

正面のライオンと、側面の翼をもつコブラがカッコイイ!
欲しいものリストに入れたい1品

8.ツタンカーメンの戦車
王が使用した戦車も展示されています。
戦車は単なる乗り物ではなく、古代エジプトの王権や軍事力を考えるうえでも重要な遺物です。

9.クフ王の船(太陽の船)
ギザの大ピラミッドで知られるクフ王に関連する船です。
大エジプト博物館には「クフ王の船博物館」が設けられています。
ギザの大ピラミッド南側で発見された船を、現在は大エジプト博物館の「クフ王の船博物館」で見ることができます。

約4500年前の木造船。
それが今も残ってるって、すごすぎる!
しかも、かなりデカい。
木材やロープを使って、こんな巨大な船を造っていたらしい。
古代エジプト、すごいものが多すぎる。
もう、ただただ圧倒されまくり。

10.館内から見るギザのピラミッド
大エジプト博物館はピラミッドから非常に近い場所にあります。
そのため、館内や周辺からギザのピラミッドを眺めることができます。
「博物館」と「ピラミッド」が一つの観光ルートに組み込めることも、大エジプト博物館の大きな魅力です。
ツタンカーメン・ギャラリーを徹底解説
大エジプト博物館に行くなら、ここには十分な時間を取ってください。
ツタンカーメン・ギャラリーは、単に「黄金のマスクを見る場所」ではありません。
公式サイトでは、展示を
- Discovery(発見)
- Identity(人物・家族・アイデンティティ)
- Funeral(葬送)
- Lifestyle(日常生活)
- Rebirth(再生)
という5つのテーマで紹介しています。
発見
最初のテーマは、1922年の墓の発見です。
ハワード・カーターがどのようにツタンカーメンの墓を発見したのか。
そして、墓の内部からどのような遺物が見つかったのか。
ツタンカーメンの物語は「黄金のマスク」から始まったわけではありません。
1922年の発見そのものが、古代エジプト考古学史上の大事件でした。
その発見の背景を理解してから展示品を見ると、黄金のマスクの意味も大きく変わります。
人物・アイデンティティ
ツタンカーメンは「黄金のマスクの少年王」として知られています。
しかし、彼がどのような家族の中で生まれ、どのような時代に王となったのかを知ることも重要です。
科学的研究によって明らかになってきたツタンカーメンの家族関係や健康状態についても、展示を見る際の重要なポイントになります。
日常生活
ツタンカーメンの墓からは、王の生活を想像できるさまざまな品が見つかりました。
戦車、家具、武器、衣類、装飾品などです。
ここを見ると、「王墓=死後のためだけの場所」というイメージが少し変わります。
そこには王が生きていたときの生活も反映されています。
葬送
ツタンカーメンの死後の世界を考えるうえで重要なのが、棺や厨子などの葬送具です。
古代エジプトでは、死は「すべての終わり」ではありませんでした。
死後も王が存在し続けるためには、身体を守り、必要なものを用意し、神々の世界へ進むための準備が必要でした。
その考え方が、ツタンカーメンの副葬品に凝縮されています。
黄金のマスク
もちろん、最大の注目ポイントのひとつが黄金のマスクです。
ツタンカーメンを象徴するこのマスクは、古代エジプト美術を代表する作品として世界中に知られています。
ただ、ここではぜひ「顔」だけでなく、
- 頭部の装飾
- 顔の細かな造形
- 色彩
- 背面
- 表面の細かな象形文字
までじっくり見てください。
再生
最後は、死後の世界と再生につながります。
古代エジプト人にとって「死」は、単純な終わりではありませんでした。
王が死後も生き続けるために作られた家具や副葬品を見ていくと、ツタンカーメンの墓が単なる宝物庫ではなく、王の永遠の生命のために準備された空間だったことが分かります。
メイン・ギャラリーを徹底解説
ツタンカーメンだけを見て帰るのは、もったいない!
大エジプト博物館のもう一つの中心となるのが、メイン・ギャラリーです。
メイン・ギャラリーには12の展示ホールがあり、先史時代からグレコ・ローマ時代まで、古代エジプト文明の長い歴史を紹介しています。
展示は年代だけでなく、「王権」「社会」「信仰」という3つのテーマから構成されているのが特徴です。
そのため、ファラオや王族の歴史だけでなく、古代エジプトの人々の暮らしや社会、神々や死後の世界に対する考え方まで、さまざまな角度から文明を見ることができます。
先史時代から古王国へ
古代エジプト文明が形成されていく先史時代から、王朝成立後の古王国時代までの歴史をたどります。
ギザの大ピラミッドを建設したクフ王も、この古王国時代の王です。
中王国から新王国へ
中王国を経て、エジプトが大きく発展した新王国時代へと続きます。
ハトシェプスト、ツタンカーメン、ラムセス2世など、古代エジプトを代表する王たちが活躍した時代です。
第三中間期からグレコ・ローマ時代へ
新王国時代の後も古代エジプトの歴史は続き、第三中間期、末期王朝時代を経て、グレコ・ローマ時代へと移っていきます。
外国文化の影響を受けながらも、古代エジプトの伝統や宗教がどのように受け継がれていったのかを見ることができます。
このようにメイン・ギャラリーでは、古代エジプトの歴史を年代の流れでたどりながら、王権・社会・信仰という3つの視点から文明を理解することができます。
メイン・ギャラリーではこんなものが見られる
大エジプト博物館のメイン・ギャラリーには、古代エジプトの長い歴史を伝えるさまざまな遺物が展示されています。
王の像や神々の像だけでなく、黄金の装飾品や墓から出土した品など、種類もさまざまです。
公式サイトのコレクションから、代表的な展示品をいくつか紹介します。
| 展示品 | 時代 | どんなもの? |
|---|---|---|
| ラホテプの像 | 古王国時代・第5王朝 | 王室書記ラホテプを表した像。書記が古代エジプト社会で重要な役割を担っていたことも分かります。 |
| ミトリの書記像 | 古王国時代・第5王朝 | 足を組んで座る書記ミトリを表した彩色木製像。膝の上にはパピルスが置かれ、台座にはミトリの名前や役職が記されています。 |
| トトメス3世のスフィンクス | 新王国時代・第18王朝 | 人間の顔を持つスフィンクス。前足の間にはトトメス3世の王名が刻まれています。 |
| アメン・ラー神、トトメス1世、王妃アフメスの群像 | 新王国時代・第18王朝 | 神アメン・ラーを中央に、トトメス1世と王妃アフメスを表したアラバスター製の像です。 |
| アメンとムトの巨大な一対像 | 新王国時代・第18王朝 | 神アメンと、その妻である女神ムトを表した巨大な像。高さは約4mあります。 |
| ラムセス2世の巨大な頭部像 | 新王国時代・第19王朝 | 赤色花崗岩で作られたラムセス2世の巨大な頭部。王の威厳を感じられる大型彫像です。 |
| ヘカエムサフの黄金のマスクと装身具 | 後期王朝時代・第26王朝 | サッカラで発見されたヘカエムサフの埋葬から出土した黄金のマスクとビーズ装身具。第26王朝の葬送文化を伝える展示品です。 |
| イシスとホルス | グレコ・ローマ時代 | 女神イシスが幼いホルスを抱く場面を表した石碑。古代エジプトの神々への信仰を伝える展示品です。 |
| デンデラの黄金のネックレス | グレコ・ローマ時代 | タウェレトやイシス、ハヤブサなど、さまざまな神聖なモチーフが飾られた黄金のネックレスです。 |
| イヒの銀製像 | グレコ・ローマ時代 | 喜びと音楽を象徴する少年神イヒを表した銀製の像です。 |
| デンデラのナオス型護符 | グレコ・ローマ時代 | ナオス(聖所)の中にハヤブサを表した、金鍍金の銀製護符。デンデラの宝物群から出土した精巧な小品です。 |
日本と大エジプト博物館の深い関係

大エジプト博物館を訪れる日本人旅行者に、ぜひ知ってほしいのが日本との関係です。
実は日本は、大エジプト博物館の建設から保存修復、展示、運営まで幅広く協力しています。
日本は2006年と2016年の2度にわたり、大エジプト博物館建設事業に円借款を供与しました。
しかし、日本の協力は「お金を貸した」だけではありません。
保存修復でも日本が協力
大エジプト博物館では、貴重な文化財を適切に保存し、修復し、展示するための技術が必要です。
JICAはエジプト側の専門家と共同で、文化財の保存修復に関する技術協力を行ってきました。
大エジプト博物館の公式情報によれば、合同保存修復プロジェクトには日本人専門家40人以上、エジプト人専門家60人以上が参加し、ツタンカーメン関連の木製品や織物など72点を対象に調査・分析・保存修復が行われました。
博物館運営にも日本人専門家
日本は博物館の建物を作るだけでなく、
- 博物館運営
- 展示
- 保存修復
- 人材育成
- 来館者サービス
などの分野でも協力してきました。
JICAは2019年から2024年にかけて日本人専門家を派遣し、大エジプト博物館の運営や展示準備を支援しました。さらに2025年からも博物館の運営・管理能力強化を目的とした支援が行われています。
「日本が関わった博物館」として見る
エジプト旅行中に大エジプト博物館を訪れたら、
「日本もこの博物館の完成に関わっている」
ということを思い出してください。
古代エジプトの遺物を見るだけでなく、現在の日本とエジプトの協力の歴史にも触れられる場所です。
大エジプト博物館は何時間必要?
大エジプト博物館は非常に広く、展示されている遺物も数多くあります。
そのため、どこまで詳しく見るかによって必要な時間が変わります。
見学時間の目安として、主要な見どころを見るなら2~3時間程度、メイン・ギャラリーとツタンカーメン・ギャラリーをしっかり見るなら3~4時間以上を考えておくとよいでしょう。
特に初めて訪れる場合は、時間に余裕を持っておくことをおすすめします。
2~3時間の場合
大エジプト博物館の主要な見どころを見たい場合は、
- ラムセス2世の巨像
- 大階段
- メイン・ギャラリーの主要展示
- ツタンカーメン・ギャラリー
- クフ王の船(太陽の船)
を中心に見学するとよいでしょう。
ピラミッドと大エジプト博物館で1日のツアーの場合は、これに該当します。
ナギーサファリでは、通常の観光時間よりもっともっと見学したい!というご希望に合わせたプランもご用意しております。
お見積り時に「大エジプト博物館●時間見学希望」と見学希望時間をお知らせください。
3~4時間の場合
メイン・ギャラリーで古代エジプトの歴史をたどり、ツタンカーメン・ギャラリーでは黄金のマスクだけでなく、棺や厨子、戦車、家具などもゆっくりと見ることができます。
写真を撮ったり、気になった展示の前で立ち止まったりする時間も確保できます。
もっと時間をかけたい場合
古代エジプトが好きな方や、展示の説明をじっくり読みたい方なら、さらに時間が必要です。
大エジプト博物館は「有名な展示品だけを見て終わり」という博物館ではありません。
古代エジプトの歴史や文化に興味がある方ほど、見れば見るほど時間が必要になります。
また、館内からピラミッドを眺めたり、レストランやカフェでの休憩、ミュージアムショップでのお買い物も楽しみたい場合には、1日を大エジプト博物館の日にするとよいでしょう。

おすすめの館内ルート
初めて大エジプト博物館を訪れるなら、主要な見どころを中心に、次のような順番で見学するのがおすすめです。
大エジプト博物館は非常に広く、すべての展示をじっくり見るには時間がかかります。最初からすべてを細かく見るのではなく、まずは代表的な展示を楽しみ、時間に余裕があれば興味のある展示を追加していくとよいでしょう。
ガイド付きツアーの場合は、ガイドの案内に沿って見学をお楽しみください。
STEP1 グランド・ホールとラムセス2世の巨像
まずはグランド・ホールへ。
入口を入ると、巨大なラムセス2世の像が目に入ります。
古代エジプトを代表するファラオのひとり、ラムセス2世の巨大な姿を間近で見られる、大エジプト博物館を象徴する展示のひとつです。
まずここで博物館のスケールを感じながら、写真撮影を楽しむのもおすすめです。
STEP2 大階段
続いて、大階段へ。
大階段には、王や神々に関係する大型の彫像などが展示されています。
階段を上りながら展示を見ていくことで、古代エジプトの王権や宗教に関わるさまざまな遺物を楽しめます。
大階段の上部からは、ギザのピラミッドを望むこともできます。
STEP3 メイン・ギャラリー
次に、メイン・ギャラリーへ。
ここでは、先史時代からグレコ・ローマ時代まで、古代エジプト文明の長い歴史をたどることができます。
すべての展示品を細かく見るのではなく、
「この時代には、どのような王や文化があったのか」
という視点で見ていくと、展示の流れをつかみやすくなります。
王の像や神々の像、墓や葬送に関する品、日常生活を伝える遺物など、さまざまな展示を楽しみましょう。
STEP4 ツタンカーメン・ギャラリー
時間をしっかり取りたいのが、ツタンカーメン・ギャラリーです。
ツタンカーメン王の墓から出土した、黄金のマスクをはじめ、棺、厨子、戦車、家具、装飾品など、数多くの遺物を見ることができます。
有名な黄金のマスクだけで終わらず、若き王の埋葬や当時の王室文化を伝えるさまざまな品が展示されていることにも注目です。
ここは見どころが多いため、時間に余裕を持って見学するのがおすすめです。
STEP5 クフ王の船
時間に余裕があれば、クフ王の船博物館へ。
ギザの大ピラミッドを建設したクフ王に関連する巨大な木造船を見ることができます。
一般に「太陽の船」と呼ばれることもありますが、その用途については現在も議論があります。
ピラミッドだけでなく、当時の巨大な建造物を支えた古代エジプトの技術や文化を考えるきっかけにもなる展示です。
STEP6 ピラミッドを眺める
見学の途中や最後には、ギザのピラミッドも眺めてみましょう。
大エジプト博物館はギザのピラミッドに近い場所にあり、館内の一部からピラミッドを見ることができます。
「古代エジプトの遺物を博物館で見る」だけでなく、「その文明を代表するピラミッドを実際に眺める」ことができるのも、大エジプト博物館ならではの楽しみです。
見学時間に余裕を持って
大エジプト博物館は展示数が多く、すべてを一度にじっくり見るのは簡単ではありません。
初めて訪れる場合は、グランド・ホール → 大階段 → メイン・ギャラリー → ツタンカーメン・ギャラリーを中心に見学し、時間に余裕があればクフ王の船や館内からのピラミッドの眺めも楽しむ、という回り方が分かりやすいでしょう。
※館内の見学順や入場できるエリアは、当日の開館状況や混雑状況などによって変更される場合があります。
ピラミッドはどこから見える?
大エジプト博物館の大きな魅力のひとつが、ギザのピラミッドに近いことです。
博物館からギザのピラミッド群が見える場所があります。
ただし、
「館内のどこからでもピラミッドが見える」わけではありません。
建物の位置や視界によって見え方が変わるため、ピラミッドを確実に眺めたい場合は、館内だけでなく屋外の視界が開けた場所も意識してください。
大エジプト博物館とギザのピラミッドは近接していますが、博物館とピラミッドは別の観光施設です。
そのため、
大エジプト博物館のチケットだけでピラミッドエリアへ入れるわけではありません。
ピラミッド観光もする場合は、別途時間を確保しておきましょう。
初めて行く人が知っておきたいこと
チケットは事前購入がおすすめ
大エジプト博物館は日時・入場時間を指定する方式です。
入場時間=滞在時間ではない
ここは重要です。
指定する時間は「入館する時間帯」です。
その時間から一定時間しか館内にいられないという意味ではありません。
ただし、閉館時間はあります。
再入場できない
一度外に出ると、同じチケットで再入場できません。
「いったん外に出て食事をして、また戻る」という計画は避けたほうが安心です。
すべてを見ようとしない
展示品が非常に多いため、すべてを見ようとすると疲れてしまいます。
初めてなら、
「ツタンカーメン+メイン・ギャラリー+大階段+ラムセス2世」
を中心に考えるのがおすすめです。
ピラミッド観光と同日にする場合
大エジプト博物館とギザのピラミッドは近いため、同じ日に観光することもできます。
ただし、どちらも非常に広く、見どころが多い観光地です。
ナギーサファリのツアーでは、基本的に**「午前にピラミッド、午後に大エジプト博物館」**というスケジュールでご案内しています。
滞在日数に余裕がある場合や、ゆっくり観光したい場合は、それぞれ別の日に訪れるプランを検討するのもよいでしょう。
大エジプト博物館への行き方
大エジプト博物館は、ギザ地区のエル・レマヤ広場(El Remayah Square)周辺にあります。
カイロ・アレクサンドリア砂漠道路沿いに位置しています。
タクシー・配車アプリ
個人旅行の場合、ホテルからタクシーや配車サービスを利用する方法があります。
ただし、カイロの交通状況によって所要時間が大きく変わることがあります。
特に朝夕の渋滞には注意してください。
ツアーで行く
エジプト旅行が初めてなら、ガイド付きで訪れるメリットも大きくおすすめです。
大エジプト博物館は展示品の数が多いため、単に「見る」だけなら個人でもできます。
一方、
「これは誰の像なのか?」
「なぜこの棺が何重にもなっているのか?」
「なぜこの時代にこのような装飾が作られたのか?」
というところまで知りたい場合は、ガイドの解説があると理解しやすくなります。
ナギーサファリでも、大エジプト博物館を含めたエジプト旅行のご相談を承っています。
よくある質問
- Q大エジプト博物館はいつオープンしましたか?
- A
大エジプト博物館は2025年11月1日に公式開館しました。
それ以前には一部エリアの試験公開が行われていましたが、現在は正式な博物館として公開されています。
- Qツタンカーメンの黄金のマスクは見られますか?
- A
はい。
大エジプト博物館のツタンカーメン・ギャラリーで見ることができます。
ただし、ツタンカーメン・ギャラリーの魅力は黄金のマスクだけではありません。
棺、厨子、戦車、家具、装飾品など、墓から発見された多くの遺物を一緒に見ることができます。
- Qツタンカーメンの展示は何点ありますか?
- A
大エジプト博物館公式サイトでは、ツタンカーメン王の墓からの5,000点を超える遺物について紹介しています。
- Q大エジプト博物館とエジプト考古学博物館は同じですか?
- A
別の博物館です。
エジプト考古学博物館はカイロ中心部のタハリール広場にあります。
一方、大エジプト博物館はギザにあり、ピラミッドに近い場所に建設されています。
- Qピラミッドから大エジプト博物館は近いですか?
- A
はい。
大エジプト博物館はギザのピラミッド地区の近くにあります。
そのため、ピラミッド観光と同じ日に組み合わせることができます。
- Q大エジプト博物館は何時間必要ですか?
- A
主要な見どころだけなら2~3時間程度。
ツタンカーメンとメイン・ギャラリーをしっかり見るなら、3~4時間以上をおすすめします。
- Q日本語ガイドはありますか?
- A
ナギーサファリでは、日本語ガイド付きで大エジプト博物館を見学するプランも手配できます。
大エジプト博物館そのものを個人で見学する場合と、日本語ガイド付きで見学する場合では、得られる情報量が大きく変わります。
特に古代エジプトの歴史に詳しくない方は、日本語で説明を聞きながら見ると理解しやすくなります。
- Q写真撮影はできますか?
- A
個人利用の写真・動画撮影は基本的に可能です。ただし、ツタンカーメン・ギャラリーではスマートフォンでの撮影のみとなるなど、エリアによってルールがあります。フラッシュや三脚、自撮り棒なども禁止されています。現地の案内に従って撮影してください。
- Q大エジプト博物館だけで1日必要ですか?
- A
古代エジプトが好きな方なら、かなり長時間楽しめます。
一般的な観光なら2~3時間程度を目安にし、ピラミッド観光と組み合わせる場合は全体で1日程度で考えるとよいでしょう。
まとめ
大エジプト博物館は、単に「ツタンカーメンの黄金のマスクを見る博物館」ではありません。
古代エジプト文明の長い歴史を、最新の博物館施設で体系的に見ることができる、エジプト旅行の新しい中心的観光スポットです。
特に初めて訪れるなら、
① ラムセス2世の巨像
② 大階段
③ メイン・ギャラリー
④ ツタンカーメン・ギャラリー
⑤ クフ王の船
の5つを意識して見学するのがおすすめです。
そして、最も時間をかけたいのがツタンカーメン・ギャラリー。
黄金のマスクだけを見て終わるのではなく、墓の発見から始まり、ツタンカーメンの人物像、日常生活、葬送、死後の世界まで順番に見ていくと、このギャラリーの本当の面白さが分かります。
また、大エジプト博物館には日本との深い関係があります。
日本は建設への円借款だけでなく、文化財の保存修復や博物館運営、人材育成などにも協力してきました。
古代エジプトの遺物を見るだけでなく、
「日本とエジプトが一緒に作り上げてきた博物館」
という視点で訪れてみるのもおすすめです。
大エジプト博物館を見るなら最低2時間は必要。しっかり、ゆっくり見学したい場合は3時間以上。
ナギーサファリでは、大エジプト博物館をはじめ、ギザのピラミッド、サッカラ、ダハシュール、ルクソール、アスワン、アブシンベル、白砂漠などを組み合わせたお客様ごとのエジプト旅行をご相談いただけます。
「大エジプト博物館をじっくり見たい」
「ピラミッドと同日に観光したい」
「日本語ガイドで説明を聞きながら見たい」
など、ご希望に合わせた旅行プランをご提案します。
ナギーサファリでは、通常の観光時間よりもっともっと見学したい!というご希望に合わせたプランもご用意しております。
お見積り時に「大エジプト博物館●時間見学希望」と見学希望時間をお知らせください。
エジプト旅行についてのご相談・お見積りはこちらからどうぞ。

